自分の物語への志向が、自分が現役の本読みだった頃と変化しているのを感じる。反応速度が遅い。感覚が鈍い。物語への代謝が悪い。食っても食っても腹が減り、どんな不味いものでも平気で食べれていたあの頃の体が切実に欲しい。舌が肥えたわけじゃなく、ジャンクを食い散らかした生活で悪食だけが残ったのが無性にせつない。